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燃える男の道


戦乱のゼンディカー点数表その1

今回も出揃いました、フルスポイラー。
ゼンディカーへの再訪ということで多くの人を沸かせた戦乱のゼンディカープレビューでしたね。
まずそのメカニズムのご紹介。

・欠色
マナコストに色マナを含むにも関わらず色を持たないという特性を持った能力です。
インスタント、ソーサリーのような消えものにもパーマネントにも見られる能力ですね。色を参照する除去などに引っかからない代わりに色を参照する強化も受けない、というメリットともデメリットとも取れる能力ですね。
無論、無色を参照するカードもデザインされており、この世界特有のシナジーを形成すると共に、既に色々な場所で話されている通り、《幽霊火の刃》の装備コストが軽減されるのもメリットでしょうか。
しかし、プロテクションが常盤木から追放されたタイミングで無色ってのも笑えますね。《幽霊火》にプロテク赤持ちに対する優位性が若干あった、みたいなことは少し期待できなさそうです。

・嚥下
一部のエルドラージが持つ能力で、戦闘ダメージをプレイヤーに通すことで誘発し、そのライブラリートップを1枚追放するという能力です。そして追放領域のカードを使って悪さをするのがエルドラージが久遠の闇、通常の次元の外に生まれた存在だ、ということを表す能力というわけです。
嚥下Xと書かれていないため1枚固定です。利用するにはバンバン追放したいところですがなかなか難しいものですね。この世界には探査はありませんし。

・昇華
昇華者のクリーチャータイプを持つエルドラージが行使する能力です。
追放領域にある対戦相手がオーナーであるカードをその墓地に置くことでボーナスが得られるというもので、トークン生成、カウンター、除去など様々な用途を持ちます。上記の能力で燃料を補給しこいつで燃やす、というわけですね。他にも追放除去などで脇に退けたカードを使うなど、様々な方法が考えられます。
そしてそのボーナスは条件が厳しい代わりに非常に大きなもので上手く活用できればかなり有利にゲームを進められるでしょう。
しかしエルドラージが喰ったものが人間が利用可能な墓地に行くってのも変な話ですよね。寧ろ墓地喰って追放領域でしょうに。それじゃかなり具合が悪かったんでしょうけど。カードのパワーレベルのためにフレイバーが歪められてる一例じゃないですかね。
開発は、昇華することで起こることについて、

『強い奇妙さを感じさせた。その強い奇妙さは、エルドラージにぴったりだったのだ』

と記述しています。
奇妙な事態がエルドラージ的って暴論ですよね。

・末裔
エルドラージはしばしば眷属を発生させます。それは無色の1/1のエルドラージ・末裔トークンの形で表現され、これは生贄に捧げることで無色のマナ1点を得ることができます。
要するにパワーのある落とし子トークンですね。とはいえ落とし子は何体並べようともチャンプブロックしか仕事がないレベルで、こいつらの群れでギデオンが大怪我ってなんじゃそりゃって感じだったので、パワー的にもフレイバー的にもこの方が嬉しいですね。

・結集
要するに同盟者を戦場に置いた時に誘発する能力に名前が付いたものです。今回はカウンター設置以外の能力を持っているようで、効果は様々。更にこれを持たない同盟者も存在します。
単純にサイズを向上させるのではなく、修正や破壊不能といった多彩な能力が楽しいキーワードです。
というかこの多彩さがなかったため過去の同盟者は相手が全除去を持っていないなら毎回同じ盤面、同じ進行が繰り返されるしょうもないデッキだった、と公式が仰っておいででした。

・収斂
無色のエルドラージに対してゼンディカーの人々は多色で戦いを挑むのだそうです。
その効果はその呪文を唱えたときに支払われた色マナの種類が多ければ威力が向上するというものです。
どことなく烈日やラブニカの向上呪文、シャドームーアの混成強化呪文をあわせたようなものですかね。
しかし無色は際限なく大きくなれるのにゼンの住人はマックス5のこの能力で果たして勝てるんですかね。
今後のストーリーに注目です。

過去にあった上陸もあります。土地の設置で誘発する能力です。

ではカードを見ていきましょうか。
まずは目玉の無色から。



コモン

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8点
どことなくクラッシャーを連想させるデカブツ。
このレベルの生物がコモンなんだか困る。しかしこれコモンってことはプレイヤーの殆どがこれクラスのフィニッシャーを握ってゲームするわけだ。つまりこういうリミテらしいフィニッシャー(大きい重い系)で差は付きにくい環境ってことだわね。

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9点
2マナ出るマナクリ。本体も5マナ4/4と有色生物に引けをとらない性能。
ここからのマナで更に上を目指す理由も明確に存在する関係でこの点数。

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7,5点
マナレシオも悪くないしゲインもデカブツ用意して肝心の殴る猶予がないなんていう事態を回避し得る性能。
ただ貴重な燃料をこいつに使うのはなぁ、となると7/8バニラが若干心もとないか。

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7点
なんでも殺せて燃料も供給してくれる素晴らしき汎用除去。ただ小回りがきかな過ぎる。

アンコモン
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10点
アンコモン最強クラス。タフ5は若干心もとないが他の戦闘用大型エルドラージの中で7マナは比較的軽めに戦場に送り出せるコスト。そして一旦こいつが殴れば相手はもうエルドラージ召喚の機会を永遠に失うだろうね。その上でアタックのたびに燃料を2つ補給する補助すらも行うとあっては何をかいわんやである。

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9点
パワー10で敵軍をなぎ払う大型エルドラ。というか嫌でもなぎ払わされる。
チャンプブロッカーで数ターン稼がれることもなく一掃できるがそこまで守られるとほぼ確実に相打ちだろう。それでも1対3~5交換くらいは狙えるだろうし隣を仲間に抜けさせることもできる。殺せるだけのパワーがなければ無論そのままゲームクリアだろうしな。
エルドラには仲間意識とかは全くないらしいけどこいつからは熱い男気を感じる。

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8,5点
軽く、サイズも警戒も素晴らしい。おまけに墓地回帰能力を持ち継戦能力も高い。文句ないフィニッシャー。

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9点
条件はあるが強烈な除去。燃料を補給できるし基本的にコモンにすらパワー8が存在するのだから大抵は機能する汎用性が魅力。問題は、《軍勢を破壊するもの》が戦場に降臨している場合、この環境の頂点に位置するウラモグ様をハンドに抱えていてもこの呪文では対処不能ということ。まぁレアケースというほどでもないし大抵は強いんだけどね。コンバットトリックでかわされることもあるけどインスタントなのでしっかりその辺りケアして打ちましょう。

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8点
6マナ9/9は出てこられるとどうしようもなさが凄い。凄いんだが他の6マナ生物でも割と同程度のどうしようもなさは感じる。追加コストなしだと悲しいレベルのマナレシオになるしな。まぁ9/9はコモン生物と比べた場合大きさでの負けなさがかなり強固だし、6マナは他のエルドラージと比べた時にかなり軽く、早出しの利があるとは言えるんだが、早出しするときに2枚昇華は重いんだよなぁ。

レア
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8,5点
サイズ自体はそこまで大きくないがそれでも4/5はそこそこ。昇華した場合の合計パワーは7点とマナコストに対して非常に強力。また、次のターンには土地を置いて9マナ到達と凄まじいブースト力もあり、非常に有用。昇華コストは2と安くはないが、それでも十分なリターンがあるだろう。

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9点
後続を約束し、更に展開を助けるコスト軽減効果すら持つ補助系エルドラージ。サイズは若干劣るが、それでも能力が強烈。軽減は何故か有色生物に友好なのもやり手。

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9点
10/10はもうどうしようもない異常事態。それが2体なら?いうまでもないな。
ピン除去すら完全にやれず、1枚で対処できるスペルが2枚しかない上に唱える誘発なのでカウンターすらナチュラルケアという化け物。10マナ到達ってのもまぁそれなりの異常事態だが、環境全体がもっさりしていて、マナブーストだけはそれなりにある関係で、他環境より敷居は低い。
というか以前のエルドラージ覚醒時よりも更に攻めるに難く守るに易い世界なので現実的ではある。

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8点
状況というかマナの懐具合とかなえ合わせていつでもプレイできるハイドラージ。
とはいえ他のレアエルドラと比べるといささか地味。結局バニラだし。

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8,5点
リミテで生物が無色ばかりってのも考えにくいだろう。とはいえ落とし子すら1点砲台と化すこの呪文は6マナで敵陣限定の全体除去といえなくもない。状況次第だがね。

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8,5点
プレイするだけでとりあえず燃料4補給がまず悪くなく、マナブーストできる可能性もある。
神話レアなんだから1枚で勝たせてくれとは思うのだが、まぁ補助としては極上。守りの堅いデザインも後続を待てるデザイン。

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10点
反撃の目を摘みながら除去耐性むんむんの10/10、そしてチャンプすら意味を成さなくするトップ追放の暴力的フィニッシャー性能。他の世界ならこんだけ強くても10点はないがここは戦ゼンの世界なんだな。

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9点
マナレシオならウラモグすら超える化け物。
どころがウラモグ様を閉じ込める不届き者。しかし除去が殆ど奇数なのが笑いを誘う。しかし落とし子チャンプを完封するパワー11はフィニッシャー性能十分。偶数制限も無論弱いわけもないんだ。


無色はこんなところ。枚数少ないからって多く書きすぎですね文章。自重します。
ほんとこの環境低マナ域での突破が厳しくなってて、重いカードの人権主張が激しいんです。だからこそ強みのある生物もあるのですがね。
by moeru_otoko | 2015-09-20 22:50 | MTG点数表

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燃える男の暑苦しい日常
by moeru_otoko
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