燃える男の道


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ギルド門侵犯情報その11

また何枚か公開されました。いやぁ、ボロスの魔除けが強い。

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by moeru_otoko | 2013-01-14 21:57


続き

なるほど、弧を描いて長く伸びる刃を持つ、人間の背丈ほどもある鎌。一人が何本も持ち、余る分は床に寝かし、或いは壁に立てかけている。
何人生き残っているか分からずありったけ持ってきたが、現場の戦力が壊滅していることを想像していなかったということか?
ふら付く老僧は若年の僧の様子を見て、背後に下がる。こいつらに任せられるほど、この鎌は強いってのか?
若い僧達は視線を合わせ、こちらに向き直る。刹那。
俺が変態を終えた直後、震えていた様子とは打って変わって、先ほどの熟練の法力僧達に匹敵する速度で間合いをつめ、取り囲まれる。
多方向から一斉に鎌が振るわれ、防戦一方となった。

苦し紛れに裾を放つも、鎌の一閃で切り払われ、カノンや穿すら、容易く打ち落とされる。
これが、鎌の力?法力の増幅、そこから来る身体能力の向上、単純な殺傷力。こんな強力な武法具があれば俺のような存在は必要ないだろうに、何故?
上下左右から斬撃が繰り出される。幾度となく身体を掠め、装甲に薄い傷を刻む。
ただ、速度に優れてはいるが、連携が拙く、技後にも隙がある。まだ致命打を受けていないのはそのためだ。
付け入る隙があるなら、その一点のみ。身体を折り曲げ、鎌の間隙を縫って後ろに回りこむ。俺の背後を追って繰り出された鎌が背中を削るが、とにかく今は距離を取る。
互いに密着しすぎた僧が獲物を絡ませ、振り向くのが遅れたところにカノンを打ち込む。
何とか受けるものの正面に立つ僧は体勢を崩し、距離を取る時間が生まれる。

時間にしてほんの数十秒。逃げ回るだけで費やしたその時間の間に、俺の身体は切傷だらけになっていた。
また包囲しようとする僧を右回りに追い抜き、一度に相手する数を見た目上減らす。受け損ねれば確実に損傷を負わせられる穿を打ちつつ、裾を寄り合わせ、機を見て後方に放った。
仲間同士で死角を作りあってくれているようで、回避が遅れ一人の左足に命中。その間にも先頭の僧は俺の首目掛けて鎌を振るう。
強引に前に出て、刃と柄の隙間に入り、鎌を持つ手を鉤爪で裂く。傷ついた僧と入れ替わり、背後から経を唱えつつ別の僧が出てくる。
腕を畳み、小さな円起動で鎌を振るい、潜った俺に目からの法力を浴びせる。頭を下げて目を庇いつつ、道化帽の丸い角を振って顔を打ち据える。
吹き飛ばされる僧を別の僧が抱きかかえて止め、手が一旦止まったところで下がりつつ床に向けて裾を放つ。地面に潜った裾で腕から血を流す僧を強襲するも持ち替えた鎌で迎撃され無為に終わる。

前方に立つ僧が急に踵を返し、後方の僧と入れ替わる。腕を切りつけられた僧が下がるのは分かる先ほど束ねた裾を受けた僧が前に出てきているのは奇妙だ。
そいつらは変わらぬ勢いで前進し、斬りつけてくる。下がった僧が、鎌を投げ捨てているのがちらりと見えた。
獲物を新しいものに持ち替えた僧は、大回りに俺の左側面に付き、包囲網を形成しようとする。正面の敵を牽制しつつ、飛び上がってカノンを打ち下ろした。
切り払う僧の持つ鎌が一層大きな音を立てて震えた。まだ見ぬ大技の予兆かと思い、警戒を強め、カノンを穿に切り替えつつ集中砲火を加える。他の僧が割って入り、攻撃を肩代わりする。
その間に、震える鎌を持つ僧はそれを傍らへと投げやった。一瞬の間の後、甲高い音と同時に刀身が崩壊し、柄が内部から破裂した。
なるほど、この性能と引き換えに、稼働時間が極端に短いというわけだ。慌てて投げ捨てる様子にしても相応に危険なのだろう。
頑丈で替えの利くホムンクルスに使い捨ての武器を持たせる。効率的で人道的な手段だわな。
ま、弱点が見えたなら、攻めようもあるってことだ。

天井を蹴って後方に着地し、正面の僧を迎え撃つ。カノンを乱射しつつ、腕に力を込める。手首の周囲から太い針が伸び、先端の穴から零れる液体で濡れる。
裾を放つと共に手首を返して少量の液体を飛ばす。いつものように鎌の一振りで裾は切り落とされるが、瞬間的に鎌が悲鳴を上げ、振り終わりの体勢の僧を巻き込んで破裂した。
発生した力に揉まれ、転げながら壁に衝突した僧は、右腕を肩口から失っていた。そして、僅かに震えた後、動きを止めた。
事態を飲み込めないためか、他の僧は呆然と足を止めている。俺が針から放ったのは、妖気も霊気も関係ない、ただの溶解液だ。それゆえに鎌に弾かれずに金属を侵し、そして鎌は瞬間的に限界を迎えたというわけだ。

僧達は揃って、自分の握る鎌がタイマー付きの爆弾だと頭では理解していたが、実際に爆発に巻き込まれた仲間を見て、その深刻さに頭が麻痺しているように動かない。動けない。
成り行きを見守る老僧が、若年の僧を一喝すると、びくりと震えてから弾かれたように俺に殺到した。半分恐慌状態だろう、連携もクソもない雑な攻めだ。
扇状に手を振り、溶解液を散布すると、まず正面の三人が弾けた。残る四人のうち三人が、狂ったように鎌に法力を送り俺の裾を数回切り払った後に自分で限界を迎えさせて弾けた。

最期の一人は鎌をほうり捨て、その場にへたり込んで笑い始めた。目の前で自分の研究成果によって全滅すれば、まぁそんなもんだろう、と人事のように思い、そして振り返った。
振り返った先には、若者に事態を任せて下がった。老人がいた。最初に見たときと比べると、ほんの十分足らずで一回り小さくなったように見える。
よほどの憔悴ぶりなのだろうが、何の力も感じない。ブツブツとうわ言のように何か言葉を発している。不穏な状態ゆえに、油断はしない。

 「全てを失った。」

老人はポツリと呟くと小さく見える身体を撓らせて、俺に縋り付こうとする。左腕を伸ばして鉤爪で貫くが、老人は口を動かし、経文が紡がれ続ける。
法力を高めているのだろうが、周囲に何も放射されない、何も感じ取れない、これは?

 「貴様を道連れにすることが仲間への手向けよ!滅己術 捌!」

めっき、滅己!自爆か、と理解したときには老人の身体から僅かに光が漏れ、かすかな鳴動が聞こえる。
がっちりと嵌った鉤爪を振るっても、血が流れるだけで老人は外れない。
振るった勢いで左腕を限界まで文字通り伸ばし、法力の伝播を恐れて左腕を断ち切った。同時に老人の光が強まり、破裂した。
恐れたほどの爆発はなかった。自分の消耗具合も分からず術を行使した彼はまともに見えて既に発狂していたのだろう。若いものの志に人生を賭け、そして全てを失ったと。
そう思うと、ここにいる人間達、或いは人間だったものは全て哀れに見えてきた。
これ以上苦しむことはない。そう思って、部屋を見回す。
カノンの直撃を受けた最初の僧もぜぃぜぃと荒い息と血を口から零している。
穿心角の発射台として法力を伝達した僧は内臓を傷つけてしまったのか、神経を焼かれたのか、まだ苦しげに呻いている。
鎌の破損によって腕を失った僧は、即死し損ねて、骨が覗くほどの痛みと肉が焼かれる痛みの両方に、細い息を吐いている。
裾を振るって頭を貫く。せめて一瞬で死ねるようにと。
怒りからでた衝動的な行動が、これほどの人間に害を与えられるとは思ってもみなかった。しかし、心は僅かに揺れるのみ。やはり俺は何かがおかしくなっているのか。

最後に、今だ笑い続ける青年の前に歩みを進める。その股間は死を前にしてか、ゆったりとした僧衣をして、はっきりと形が分かるほどに隆起している。
再び、脳裏が白く染まる。

ドウシテ我ハアアジャナイ。ドウシテ我ハ萎ンデイル。

青年を粉微塵にする前に思いとどまった。獣魔のためか、俺自身の生来のものかは分からないが、異なるものを繋ぐ因子があると。
つまり、この青年の因子と俺の因子を掛け合わせることで、理想の俺が作り出せるかもしれない。
俺の意識は移せなくても、俺の写し身として、幸せに暮らすことは出来ないだろうか。
俺は荒れに荒れた部屋を探り、無事な器具を探す。いつしか変態はとけ、不完全な人間の姿に戻っていく。研究しているなら資料もあるはず。
俺のような門外漢に触れるような代物ではないかもしれないが、一つだけ生まれた目的のためにかける時間はいくらでもある。
さぁ、はじめよう。




 「なあ、最近流行ってる噂話、知ってるか!」
 「ん?“囁く者達の家”ってやつか?」
 「そうそう、山の中にある病院後みたいなとこでよぉ。」
 「俺、実際それがどんな話か詳しくしらねぇんだけ、どんな話なんだ?」
 「なんでも、身体が不自由なおっさんが、怪しい研究をしてて、クローンを作ってるんだと。」
 「ふ~ん。クローンねぇ。」
 「そんで、そのクローンから自分の不自由なところを抜き取って、自分に移植しようとしてるってわけ。」
 「へぇ、で、なんで化け物なの。クローンなら同じ顔の男が徘徊してるってなら分かるけど、化け物なんだろ。いや、同じ顔の男が何人もいりゃそりゃ化け物だろうけども。」
 「それが、難病を克服した強い部品が欲しくて、生き物の遺伝子をかき集めて、混ぜて、その失敗作をほったらかしにしてるって話だぜ?」
 「へぇ、まぁありがちな話だわな。」
 「それがな、実はこの話、地元の話らしいぜ?」
 「は?まぁこんなクソ田舎なら山に半分埋もれたような廃屋、そこらにあるんだろうけど。」
 「そうそう、なんか病院跡みたいな建物あんじゃん、あそこらしいんだよ。」
 「暇だし、行ってみるか?とかいうわけか。」
 「分かってんじゃん。車は俺が出すし。」
 「まぁ暇潰すとこもないし、行ってみるかな。」
 「そうこなくっちゃ!」



 「おい、廃屋っつーわりにきれいじゃん、全然荒れてないし。」
 「だな、窓が割れてるくらいか?落書きなんかもねぇし、雰囲気ねぇなぁ。まぁ噂なんてこんなもんかね。」



 ギシッ。


 「おい、なんか聞こえたか?」
 「あぁ、軋むような音、したな。」
 「ここ軋むような構造か?コンクリの建屋だろ。」
 「知るかよ。」


ギシッ。
 ギシッ。


 「おい、なんだよ。」
 「だから知らねぇって!」





                      お前ら うらやましい   ねたましい
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by moeru_otoko | 2010-04-01 00:02


ちんこもげた。

ということで事故ってちんこもげ取れました。

まぁもうつかうこともないんで別にいいんですが。

それはいいんですが、俺を轢いといてさっさとどっか行きやがったなにわナンバーのカスには腹が煮えくり返って今こうしてタイプしているキーボードぶっ壊しそうです。
殺す
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by moeru_otoko | 2008-04-01 04:08


燃える男の道

初めまして。

燃える男とかHEATGUYとか呼ばれてるものです。私の日々の由なし事をそこはかとなく書き綴るつもりなのですが、何分不精な性分のうえ、自宅では更新することができず、更新が遅れる事もあります。

長い目で見てやってください。
では、今回は挨拶ということでここらへんで失礼させていただきます。


ではこれにて。
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by moeru_otoko | 2006-07-19 01:47


TM

続き

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by moeru_otoko | 2001-03-31 23:44

    

燃える男の暑苦しい日常
by moeru_otoko
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